[Inkscape] レーザー加工用のデータ作成(1)




レーザー加工機を利用するためには、データの作成を避けて通るわけにはいかないんですよね。 2次元プロッターといわれる類のものですので、それを動かすための図形(座標)のデータ(ベクタ形式といわれるデータ)が必要になるというわけです。

デザインの分野では定番のAdobe illustratorというソフトも、ベクタデータを扱う描画ツールのひとつです。 ただ、使用コストに見合う必要性が無い限り、それなりに高価なソフトの利用には躊躇する方もいるでしょうし、利用価値そのものがわからないという方やコンピューターに対する苦手意識を持っている方もいると思います。 自分で思い描いたものをかたちにできるレーザー加工機には興味はあるけど、手が出しにくいとお考えの方にとっては、そのあたりがハードルになっていることもありそうです。

そこで、そのように感じている方にも、パソコンさえお持ちであれば気軽に試すことができる Inkscapeというフリーソフトを使用したデータ作成の一例をご紹介しておきます。





Inkscape を使って手描きの絵を加工用のデータにする





・Inkscape のインストール


というわけで、illustratorに似た機能を持つ「Inkscape」というドローソフトを使ってみます。 Inkscape は無料で使用できるオープンソース・ソフトウェアで、Mac ・Windows・Linux といった様々なOS上で動作可能ですし、日本語化もされています。 インストール方法や各ツールの役割などはネット上で検索すれば、丁寧に説明してくれているサイトがいくつか見つかるはずですので、ここでは割愛しますが、多くの人々に支えられているということがわかります。 (注意点として、Macの場合は「XQuartz」というソフトもインストールする必要があります)

インストール(+再起動)が完了したら、Inkscape を立ち上げてみましょう。





※Mac版は、XQuartz上でアプリケーション・ウインドウとして表示されます。





・手描きの絵をデータにしてみる


もちろんコンピューター上のみで図形を作成していく方法もあるのですが、ここでは手で描いたらくがきをベクタデータにするちょっと実践的なプロセスを紹介してみます。


まず、できるだけ白黒はっきりとするようにペンなどを用いて絵を描き、それをスキャンして、白黒が明瞭になるよう調整した画像(JPEGでOK)をコンピューター上に保存します。

この作業は、最近ではスマートフォンの無料スキャナーアプリなどで手軽にできてしまいます。

(撮影時に影やゴミが入らないよう注意をはらって、解像度は高めにしておくと良いです)

それほど精度を求める必要がなければフラットベッドスキャナーなどを使用しなくても大丈夫です。

サイズもInkscape上で調整可能です。





まあ、ちょっと黒く塗りつぶしすぎましたが(笑)、 この絵をどう使うかはある程度事前に決めておきます。

レタッチ可能なアプリなどで気になるゴミを取ったり、必要であれば修正します。





・スキャンした画像をインポートする





Inkscape上のページに画像を埋め込みます。

ファイル>インポート から保存先の画像を指定します。





貼り付きました。

この時点ではまだこの画像はビットマップ画像(ラスタ形式)が埋め込まれた状態です。





・インポートした画像の白黒の境界を自動的にトレースする


Adobe illustrator、Corel Drawなどのドローソフトにはビットマップ画像を自動でパス(境界線のデータ)としてトレースしてベクタデータを作成してくれる機能がついています。

この Inkscape にも同等の機能が備えられています。

ドローソフトは、2D CADに比べ自由曲線の表現に強いのが特徴です。





パス>ビットマップのトレース をクリックするとトレースの設定ウインドウが出ます。

モード>単一スキャンでOKなので、スキャンを積み重ねる のチェックを外します。

オプション>許容値は高めで、雰囲気が変わらない程度に要素を減らす方が良いと思います。

やり直しは何度もできるので、好みのニュアンスを探ってみてください。





で、パスが作成されてこうなります。

小さな点がいくつか曲線の節目節目にあります。

Inkscape ではこの点を「ノード」と呼び、この点を操作することで曲線の修正ができます。





・残っている元画像を削除する





この段階ではまだビットマップ画像とパスデータが重なっているようなので、選択してズラした上で元画像(ノードが現れない方)を削除します。





というわけで、手描きの絵がベクタ形式のデータになりました。

このままSVGやPDFで保存すれば、illustrator や Corel Draw などでも展開、修正可能です。


次は、このデータをレーザー加工機で出力するためのものに仕上げていきます。





というわけで(2)につづく・・・

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