昔つくったアルミ鋳物のレリーフ

25年くらい前、ある住宅の外壁に設置したアルミ鋳物のレリーフ。 モチーフも表現も技法も、最近ではほとんどやることが無くなった仕様。 当時でも新しさなど感じなかった具象の装飾ですが、出来は悪くないと思えます。 さすがに経年劣化で痛々しい姿になり、修復を依頼されました。
着色を全部落とし、色をつけ直し、磨きをかけ、最後に色留め… この仕上げの工程をやり直すことで25年前の姿を取り戻していきます。 再会というか、久しぶりの対話というか、実際に触れ直すことで、アルミ鋳物なりの変わらない手応えがあって、ちゃんと丁寧な仕事してたなとか当時を思い出したり、少し今を顧みたり… これでまた20年は持つはずです。 雨風に晒されても、家主さんの代が変わっても、大事に思ってくれている人がいれば20年後もまた… だとすれば、これはこれでいいと思える気がします。

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